細切れの日記2

2回目のキマイラで友達が踊る姿を見ていた。友達の踊り方がほんとうに好きだ。一等眩しい暗闇。

髪の色を今までで一番明るくした。ライオンの毛並み。

ハープでムーンリバーの断片を弾く。まだぜんぶは弾けない。

土手の背の高い雑草の群生地でひとりきり踊ってセルフポートレートを撮影した。

釣り人おじが不思議がって2回も話しかけてきたのでびっくりしてドゥフフ、そうす…と答えた。私は去年の2月の終わり頃も土手にいた。ひそかにひとり、格好良いハイキックの練習をしていた。結局その時は2時間ぐらいそんなことをして、セルフシャッターのリモコン押しながらハイキックは難しいと判明した。

ガザで起きている虐殺について話したり、日本でも身近なイスラエル支持の企業(スタバとかマックとか)をボイコットしてると話したりすると、相手が特段社会のこと気に留めていない人だとあんまそういう話熱心にしないほうが…みたいに言われてしまう。非武装の民間人が逃げ場もなく一方的に殺されてるのに何も思わない人間でいたくないよ私は。

それにこのまま差別を積極的にし、助長する人たちによる政権であり続けたら、ホロコーストのようなことは日本でも起こり得ると思う。マイノリティ、自分のような「伝統的家族観」を邪魔してる「隣に住まれるのも嫌」なクィアは真っ先に虐殺されるんじゃないかと思うよ、地続きの話。

社会と無関係でいられる人はいないし、「当事者」じゃない人なんかいない。あなたも社会の当事者だよ。

お友達のお宅にお呼ばれし、初めてにしてガレットデロワの王さまになった。私たちは紙製の王冠でうその戴冠式をした。大島弓子先生の8月に生まれる子供の冒頭のシーンが真っ先に思い浮かんだ。友達の「壁から生えてるティッシュ」という呼び方がすきだ。

ダリアを買ったらアイリスをおまけでいただいた。

友達がやってる左手薬指にこじつけられた意味をぶっ壊すためにポップな指輪をつける草の根運動をお手本に、私もシルバーのビーズでできたニコちゃんモチーフの指輪をつけはじめた。この指輪はキマイラでカナイフユキさんからお誕生日のお祝いにといただいたもの。

盗撮被害に遭ってから夜は長めの区間の電車に未だひとりで乗ることができなくて、友達がみんなで遠回りして一緒に帰ってくれた。

今までないくらい安心できた帰り道になった。方向ちがうのに。おうちに着いてから、湯船に浸かってわんわん泣いた。数日経っても思い出すと泣きそうになる。

性犯罪の被害に遭った人に対してありがちな「やり返せばよかったじゃん」とか「そんな時間にひとりでそこにいたから」などと言うことは二次加害なので絶対にしてはいけない。でも私も全然言われた。だから私が話したくなるまで何も言わずただ、一緒に帰ってくれたみんなの存在はすごく心強かった。なるべくならどうかもう誰も傷つけられないでほしいけれど、もしも誰かがそうなったらできるだけ私も同じことをしようと思う。

誕生日は母と朝からカラオケ屋さんでフライドチキンを食べた。ライブ映像を観ながら、母はマイク持たずに歌いながら踊っていた。たったひとりの観客のために、私は心をこめてデヴィッドボウイやシンディローパーを歌った。

大好きなお友達がお茶に誘ってくれて、ムーミン谷にありそうなお店で甘いものを食べた。政治やプロテストレイヴについて話す友達の表情はすごく格好よかった。

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