指を鳴らして散歩にいこう

私の今年の目標は「思い切り気障な人生」だったのだけれど、気障に生きてる余裕は皆無だったように思う。ずっと無我夢中で止まれずに進むしかなかった。
相変わらず、私のジェンダーアイデンティティと異なる出生時に割り当てられた性別としてまなざされるマイクロアグレッションとミスジェンダリングをあちらこちらで毎日のように受けていたし、今年は初めて表立ってヘイトスピーチをいくつか流された。そして私の家族のうち2人が生きるのを辞めようとしたし、憧れの人は何人かこの世界からいなくなってしまった。今年は死の匂いが近すぎた。

思えば、幼い頃からずっとだけど死なないように殺されないように生きることでいっぱいいっぱいで、こんな気持ちは一体いつになれば逃れられるのか。そんな気持ちがずっとどこかにこびりついている。だからできる限り、人を孤立させたくなくてまわりの人たち、まだ会ったことないけど時々気にかけてくれる方たちに生きていてほしいと思う。どうか、生き延びようね。

汚い心の在り方が大嫌いで、合意の形成をすっ飛ばそうとする容易い人間が大嫌いで、自分が美しいと思えるものにしか興味がなくて、どこにも馴染めないし馴染みたくないけど

1秒でも長く好きな音楽を聴いていたいから私は生きていたいと思う。私にはひとりぼっちで踊らせてくれる音楽が時々灯台のように思えて、いつだってただそれだけで明るい予感に満ちてくる。

 

最後に、私の来年の目標は「無形になる」です。記号化、客体化されることにうんざりしているので眼差しを掌握するために色々やっていこうと思います。かなり漆黒な詩集を書き上げたから来年書く詩作品はポップになってるかもしれません。

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