星と毛布の隙間に棲んでる魔物は

今日の空は雪をせき止めているような雲が広がっていて美しいなと思った。

飛び込んできた報せに、ああむりだと思って花屋さんに行ってとにかく目についた花を買って帰ろうと、

通りがかりに入った店でドロップが流れていた。「あ、曲が…。だから今日はどうしてもお花買おうと思って」とついこぼしたら

店員さんが「そしたら格好良いリボンかけますね」と。わざわざ出口で王子さまみたいなポーズで渡してくれた。ユーモアに救われた。

ああ、私あの人ともこの人ともチバさんの話していたんだなと、会わなくなったひとや身近なひとたちのことを思い出していた。非在がこんなにも人の気配を濃く立ち上がらせてくるなんて。

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