「道化師」をテーマにセルフポートレートを撮影しました。
ピエロはその家の悲しみを吸いとってくれると言われている。
かつては裕福な家庭では魔除けとして「所有」されていた。
ピエロの目の下の涙マークは馬鹿にされながら道化を演じ、人を笑わせようとすることには悲しみがあることを表す。
白塗りの顔は死を意味する。自己自制し、感情も言葉もなくしていた過去を象徴している。
このセルフポートレートで表現したピエロの道化は自分の背負った、悲しみに抗うためである。
「誰にも好かれる必要がないと早く知っていたら、違う景色を持ち続けられたはずの
愛すべき破綻者。
わたしはいつも道化師のほう。
恐れから視線を集めようとする。
わたしは乙女ではいられなかった。」
zine無憂宮「道化師と乙女より」