詩「紡ぎ手」

国際女性デーなので、ケア労働とロマンティックイデオロギーのことなどにふれた詩を掲載します。2021年詩集「Shrinking Violet」より。

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国際女性デーじゃなくてもこういう詩は毎日書いてるし、今日しか言えないみたいになったら意味ないけど、今日という日があることを忘れないために、女性が人間として生きる権利のために戦ってきた女性たち、ウクライナの女性たちのことを思いながら今日は過ごしていました。

有事の際にいち早く権利が奪われたり、暴力、性暴力を受けるのは女性や子供やマイノリティだから、どうか無事に過ごせますよう。

数年前に私が参加した時より、ウィメンズマーチに参加する人もハッシュタグアクティビズム参加する人も増えた気がします。関心持つ人が増えていろんなことが少しずつ変わってきているのを感じました。

以前参加した際の自作プラカード

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No War 0305

今日はNoWar 0305へ。

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私は今日家を出るぎりぎりまで迷っていた。

こんなにまとまらないままで、新宿南口へ行ってもよいのだろうかと思って。

プーチン・ロシア軍によるウクライナへの侵攻が始まってから、自分の中でいろんな気持ちが行き交い続けて出来ることをしなくてはと思いつつ、特に何も手につかないまま時間が過ぎていた。

書きかけの詩がどんどん溜まっていった。

私が詩を書き始めたのは、アクティビズムの手段として私が選んだから。

今もそれは変わっていない。詩人ができることすべきことはやはり詩を書くこと。

しかしいざとなると書けなかった。書きたいことは書けなかった。

それどころか、日常の些細なことの幸福を噛み締めてしまう。それも間違いではないけれど。

詩も音楽も文学も美術もあらゆる創作は、創作者その人だけにできるアクティビズムだと思っている。もちろん生きること自体が抵抗であると私は思っている。「個人的なことは政治的なこと」であるように。

いつかのウィメンズマーチもこんなふうにぎりぎりまでうだうだしていたけど、行ってよかったと思い出して

気づいたら自作のプラカードを持って家を飛び出していた。

5分間、爆音のノイズの演奏をしていた大友良英さんが言っていた

「ノイズから音楽も戦争も生まれるということを考え続けてます」

誰かの足を踏まないように歩くだけでは

きっとうわべだけでは悲しみはわからないし、優しさは足りないのだけど

私はバイスタンダーにならずに、常に当事者でありたいと思う。