Cash Rules Everything Around Me

詩人エミリーディキンソンは

「私の魂は私のものだ」 

(映画「静かなる情熱」より)

と言い放ち、時に花の香りや孤独や死を携えながら、同調圧力に抗い、自宅から出ずに詩を書きまくった孤高の引きこもりDIVAである。

私は大好きなDIVAに倣って、家の中で静かに抵抗をしている。

頭では怒りのデスロードを爆走しながら在宅ワークの合間、政府が不要不急の会見をするたび首相官邸へのご意見のページに意見を送りつつ、創作をしながら過ごしている。

それでも、現実はものすごい速さで殺しにかかってきて容赦ない。


ウイルスは平等に感染する可能性があるが、ウイルスによる経済的な影響は決して平等ではない。

特に裕福な家庭で生まれ育った坊ちゃん議員や、知る努力を怠る無知で差別的な議員のいる政党が回す、家父長制の残りカスのような国ではこうした状況下で機能不全家庭、女性や子供は特に影響を受けやすく、安全も健やかさも教育も奪われながら生きることになる。

 

そしていつもいつも、命を選別するふるいから落とされている。私の家族も例外ではない。

 

私の母は、小さい頃の輸血が原因である病気を患っている。輸血をした病院はカルテを破棄。カルテがなければ証明できないので、国からの給付金はもらえなかった。

経済的な事情から治療が続けられず、今も完治していない。

現在母のパートナーは2月に自殺未遂をして入院中、私の弟はパワハラを受け退職、求職中。

そこへ世界的なコロナウイルスの感染拡大だ。

 

元々生活がギリギリだったのに、マスクや消毒で出費はかさむし、会社に対しての国からの補償もないから会社は休業できないでいる。母は毎日出勤するしかない。

持病があるからリスクもあがるかもしれない。それでも減収証明ができなければ、給付金はもらえない。

 

あらゆる国で一律給付や補償が行われている中、なぜ日本では給付に値する人間かどうかを証明をしなければならないのか。

 

私たちはいったい何度、国から命の選別にかけられ、そしてそのふるいから落とされるのだろうか。

 

母から毎日遺書のようなラインが届く。

私はその度に変なキャラのスタンプを送るぐらいしかできない。

電話では「一律給付なければもう首吊るしかないかも」と言われた。かける言葉がなかった。‬

 

私も余裕があるわけじゃないけど、実家に食料と少しの現金を送った。

普通は逆だね〜

って全然笑えないしクソ政権お前らがやれよ…

金のない20代の人間に、面倒見さすな。

国がやるべきだろ。

 

おバカなコロナ対策のせいで、危険にさらされてる人たちのことを考えると頭がおかしくなりそうだ。

 

母とはせっかく適切な距離を取れていたのに、弟は選挙も行かなかったのに首相○ねとか非現実的なことしか言わないようだし(いやもちろん選挙行ってなくても怒っていい状況だけど)、

こんな中、来店する客は皆狂人揃いだし、共感してくれるのは娘だけだと言う。(毒親お決まりのパターン)

私だって家にいるとはいえ精神的にきついけど、見殺しにできないから、今日も母が送りつけてくる遺書ラインに変なキャラのスタンプで返信をしている。

 

そんな状況でも、エミリーディキンソンにとっての創作が救いであったように、私にとっても同じ。

私は特権も金も無いからいつだってセルフ解毒、自分アゲ。壊れながら手作りの自分で生き延びてきた。

「そんなウチらに金と敬意を払いな。私の世帯の世帯主は私なんだよ、舐めんじゃないよ」と、粋な指使いとデカイ態度の限界突破DIVAが顔を出してる。

自分のために作った出来立てのバトルジャケットと青い薔薇のマスクを握りしめながら、めちゃくちゃ怒ってるし、めちゃくちゃ手洗いしてる。これはコロナウイルスへの怒りではない。

 

地獄の沙汰も金次第。全ては金に支配されているかもしれないが、自分自身だけは支配させない。

私の魂は私だけのものだ。

全ての人が命を尊重されるべきでその権利がある。

その証明すらも求めるって言うなら、たとえマスク越しでもしつこく声をあげ続ける。

 

 

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